この記事では、ちいかわに登場する「キメラ」について解説していきます。
ちいかわワールドにおいて「キメラ化」は、もしかすると誰にでも起こることなのかもしれません。キメラ討伐編のシナリオと妖精編のシナリオから、この世界の仕組みが少し紐解かれてきました。
そんな物語の重要なキーである「キメラ」について解説していきます。
【ちいかわ】キメラとは
ちいかわに登場するキメラは、モフモフした大型の敵です。
討伐対象になっているのですが、かなり強く、参加した討伐隊はみんな蹴散らされています。一度ハチワレの提案でちいかわ達も討伐に赴いたのですが、見事に敗北を喫しました。
そんなキメラですが、なんと元はちいかわの友達だったというのです。
なんらかの原因で変異してしまった友達。ちいかわワールドの闇に迫るシナリオですね。
キメラの正体はオフィスグリコくん。
キメラの正体は、以前にちいかわと一緒に工場で作業をしていた、オフィスグリコが好きだったピンクパジャマの友達だと考えられます。
下記のシーンで、ちいかわと仲良くなった子ですね。
下記のシーンでは、キメラ化する前のことを思い返しています。(下記シーンはキメラ編のあとにある「妖精編」の最後で後日談的に描かれています)
キメラになった彼が人として暮らしていたときは、決して楽しいことばかりではなかったようです。
とはいえ、工場でちいかわと過ごした日々は少し記憶にあったようで、討伐に来たちいかわに対して「覚えてる?」とジェスチャーで聞くような仕草をしていました。
下記の2コマが、工場で仕事をした頃とキメラになった今の対比になっています。
そんな風にちいかわに対して友情は感じていたものの、キメラ生活の方が彼には性に合っていたようです。
討伐や草むしりなどの作業や、先の見えない生活を考えると「強くなって気楽に生きれるし、今の方がいいや」と考えたようですね。
キメラ化について考察!ちいかわもキメラ化の可能性があった!?
ちいかわは「妖精編」において、キメラの彼と同じように「このまま妖精として過ごした方が良いのでは?」と悩んだシーンが描かれています。
ちいかわが迷うシーンと、キメラが夜に思いを馳せるシーンのコマ割りが、下記の通り完全に対比になっています。
ちいかわには、ハチワレやうさぎがいました。妖精になって自由に暮らすよりも、友達のみんなと一緒に未来を歩む道を選びます。
一方で、友達との思い出よりも自由度を。「あまり心配なく気楽に生きられる方がいいや」と、一人で生きる道を選んだのが、このキメラの存在なのです。
こう考えると、ちいかわ達も、いつでも討伐対象のキメラになってしまうような危うさがあるのかもしれません。
妖精編は、下記の記事でまとめています。
キメラ化は身近なものなのかもしれない
キメラ化とは、ちいかわワールドでは誰もに可能性があることなのではないかと考えられます。
下記シーンでは、うさぎがキメラ化してしまった悪夢を見て焦るちいかわが描かれていました。
うさぎに会ったちいかわが「キメラにはなってないな、夢でよかった」と安心して泣いているということは、つまり本当にうさぎがキメラ化する可能性を考えるほど、キメラ化は身近なものなのではと思います。
(いくらちいかわでも、夢と現実との区別くらいはつきそうですからね)
キメラ化は欲望の対価?
どうやってキメラ化するのかというと、以前にうさぎが買ってきた「杖」のようなアイテムや、妖精編で出てきた木彫りの謎アイテムを使うなどの方法があります。
特に杖の回では、杖を振ってケーキやカメラを出したうさぎとハチワレが怪物になってしまうところでした。
「欲に負けて簡単に願いを叶えると、その対価としてキメラ化してしまう」というのは、もしかするとちいかわワールドのルールなのかもしれません。
キメラ化すると討伐対象になってしまうため、ちいかわ達の間では禁忌とされていると。そんな背景があるような気がしますね。
【ちいかわ】キメラ討伐編まとめ
それでは、キメラ討伐編シナリオをご覧ください。
0話
工場で働いているちいかわ。カエルにお金を入れればお菓子を買える「オフィスグリコ」を使っている人を見つけます。
これはぜひ試してみたいですね。
1話
買ってみようと意気込むちいかわ。上手くオフィスグリコでお菓子を買えました!
隣にいる彼とお菓子を交換します。オフィスグリコ君と仲良くなった瞬間ですね。
2話
またとある日。なんとオフィスグリコ君がパジャマを着てきます!
ちいかわも同じ色のパジャマを着ているので、お揃いですね。パジャマ話で盛り上がります。
3話
ところ変わって、ハチワレたちとの討伐へ。前々からハチワレが行きたいと言っていた「大きい討伐」にチャレンジします。
謎のドローンで現地まで運ばれるちいかわ達。モンハン的ですね。
4話
かなり緊張しているちいかわを、みんなで励まします。
うさぎは完全に煽っているように見えますが、これも勇気づけているのでしょう。ここは「ハァ?俺らにかかれば余裕っしょ?」的な意訳になります。
5話
ここでキメラが現れます!
ハチワレが勇気を出して突進しますが、尻尾ではたかれただけで倒れてしまいます。
6話
倒れたハチワレの視界がモノクロに!完全にモンハンの世界です。
大変だーというところで、カエルが横切りました。するとキメラの様子がなんだかおかしいことに。ちいかわに何か話しかけていますが、ちいかわは気づきません。
(そう、彼がオフィスグリコ君の変異した姿なのです!)
7話
そんな隙をうさぎが見逃さず、ダメージを与えます。キメラは「友達だったちいかわとはちょっと戦いたくない」と思ったのか逃げ出しました。
まだ実力が足りないと判断して、リタイアのやつを発火させてまたドローンで帰っていきました。
8話
またとある日。工場で働いていると、いつも隣にいたオフィスグリコ君がいません。隣にも知らない人が来ました。
なんでか不思議に思いながら、オフィスグリコでお菓子を楽しむちいかわだったのでした。
後日談①
その後も討伐で狙われ続けるキメラ。
しかしめちゃくちゃ強いので、だいたいワンパンで追い返しています。
後日談②
普通に生きていた頃を思い返すキメラ。
「ちいかわと過ごした工場は楽しかったな」と思い出はあるものの、それ以上に生活に疲れていたようです。
満足に討伐もできなかった自分が、ワンパンで人を吹っ飛ばせるほど強くなった。自由に生きれるし、このままでいいや。
そんなふうに考えて、眠りにつくのでした。
まとめ
キメラは、地道に働いたり友達と過ごしたりすることよりも、気楽に一人でいることを選びました。
「そういう選択肢もあるよ」なのか「そういう選択をしたら、こうなっちゃうよ」なのか、人によって読み取り方が変わるシナリオでもあるかもしれません。
これからも考察を楽しみながら、ちいかわワールドの謎に迫っていきましょう!
下記の記事ではちいかわの登場人物を一覧にしてまとめてありますので、併せてチェックしておいてください。
下記の記事では他のシナリオを一通りまとめています。
考察もどうぞ。